
今回は、『猫はまだ逃げますか?』というゲームのストーリーやエンディングについて紹介します。
猫となって田舎の古民家を探索する中で、「影」に追われながら、徐々に隠された過去が明らかになっていくホラー作品です。
⚠️ この記事は『猫はまだ逃げますか?』のネタバレを含みますのでご注意下さい。
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この作品の怖さ
静かな田舎の雰囲気がありながら、逃げ場のない古民家の中で追われる恐怖と、物語が進むにつれてじわじわと不安が積み重なっていくゲームです。
徐々に明らかになっていく真相に、喪失感を感じるような、心が締め付けられるようなストーリーが特徴です。
・和風ホラーが好き
・ゲームのストーリー性重視で見る
・動物が出てくる物語に弱い
あらすじ
舞台は日本の田舎にたたずむ、時が止まったような荒れ果てた一軒家。 誰もいないはずの家の中で、一匹の猫が目を覚まします。自分がなぜここにいるのか、かつて住んでいた家族に何が起きたのかは一切不明です。 目的は、家中に散らばる「記憶の断片」を集めることです。特定のオブジェクトに触れることで呼び起こされる過去の会話や出来事から、この家で起きた悲劇の真相を解き明かしていきます。しかし、しつこく猫を追いかけてくる、顔のない不気味な人影が立ちはだかります。
本ページにはプロモーションが含まれています。
作品概要
| タイトル | Still It Runs(邦題:まだ猫は逃げますか?) |
|---|---|
| ジャンル | 一人称視点サイコロジカルホラー(ステルスアドベンチャー) |
| 開発・発売 | NAYUG / KADOKAWA(0UP GAMES) |
| 原作 | 背筋 |
| リリース日 | 2025年10月26日 |
このゲームの特徴
・音とステルスの緊張感:猫として静かに移動する必要があります。物音を立てたり、不用意に走ったりすると怪異に見つかり、捕まるとゲームオーバーになります。
・制限時間とリトライ:各ステージには制限時間があり、限られた時間内での探索が求められます。ステージ途中のセーブはできず、失敗した場合はそのステージの最初からやり直しになります。
・マルチエンディング:集めた証拠(記憶)の量に応じて、物語の結末が分岐します。全ての証拠を集めることで到達できる「真エンディング」は、とても衝撃的な内容です。
・演出:著名なホラー作家、背筋氏によるオリジナルストーリー。猫という小さくか弱い存在の視点を通して描かれます。
人間ではなく猫として、ただ逃げることしかできない無力感が、どんよりとした日本的ホラーと相まって、さらなる恐怖を引き立てます。
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マルチエンディングの分岐条件(ネタバレあり)
ゲーム内に散らばっている記憶の断片(証拠)を、どれだけ回収したかによってエンディングが変わります。
具体的には、以下の2つの結末が確認されています。
通常エンディング(バッドエンド)
◾️ 条件:全ての記憶の断片を回収しきらずに、各ステージのゴール(仏壇)に到達してゲームをクリアした場合。
◾️ 特徴:プレイヤーの探索が不十分な場合、物語の真相が完全には明かされないままで終了。
トゥルーエンディング(真エンディング)
◾️ 条件:各ステージに配置された全ての記憶の断片(証拠)を回収してクリアすること。
◾️ 探索のポイント:
- 左下のスロットに表示される丸いマークが、そのステージで集めるべき記憶の数を示しています。
- 特定の記憶を先に見つけないと出現しないアイテムや、特定のオブジェクト(黄色く強調されるもの)を操作することで手に入る記憶も存在します。
- 各ステージには制限時間があるため、ステルスを維持しながら効率よく全ての証拠を見つけ出す必要があります。
全ての記憶を集めることで、家族に起きた悲劇の全貌が明らかになります。
全ての記憶を回収した後に確認できるギャラリーが100%か、それに近い状態になることが、トゥルーエンドへの到達指標となります。
ストーリーの詳細(ネタバレあり)
家族の引っ越し
物語の舞台は日本の田舎にある古民家です。かつてここには、少女「みか」、母「かおり」、そして祖母の3世代が暮らしていました。彼女たちは、みかの父である「豊(ゆたか)」を亡くした後、心機一転やり直すために祖母の家へ引っ越してきました。
悲劇の真相
物語の断片(記憶)を集めていくと、亡くなった父・豊の真相が明らかになります。彼は仕事のトラブルを抱える中、花火大会の夜に、娘が窓を開けっぱなしにしたことで外へ出そうになった飼い猫を助けようとして、マンションから転落し、この世を去ってしまったのです。

忍び寄る父の影と家族の崩壊
家の中では不可解な現象が起こり始めます。みかと祖母は、暗闇の中に「首を振る父の霊」を見るようになりますが、母・かおりには当初その姿が見えず、娘が嘘をついているのではないかと疑い、精神的に追い詰められていきます。
しかし、次第にかおり自身も夫の霊を認識するようになり、一家は「夫が自分たちを連れ去りに来た」という恐怖と罪悪感に支配されていきます。
エンディングの内容
本作は、記憶の断片をすべて集めることでトゥルーエンドを迎えますが、その内容は衝撃的な結末となっています。
追い詰められた母
追い詰められた母・かおりは、「みんなでパパのところへ行こう」と決意します。彼女は幼いみかと祖母を連れてお風呂場に入り、悲しい選択をしてしまいました。お風呂場のドアは、ガムテープで厳重に目張りされており、家族全員がそこで最後の時を迎えたことが示唆されます。
猫たちのその後
家族が居なくなった後、家は誰もいない廃墟となりました。プレイヤーが操作していた猫・カイと、もう一匹の猫・リクだけが、「自由にしてやる」という父の霊の導きによって生き残り、時が止まったような静寂に包まれた古民家に取り残されます。

タイトルの意味
最後は、誰もいない荒れ果てた家の中に、2匹の猫だけがたたずんでいるシーンで終わります。タイトルの「まだ猫は逃げますか?」は、家族が皆いなくなってしまった後も、猫たちだけがこの呪われた家に留まっている、あるいは現実から逃げ続けている状況を象徴しているとも、考えられます。
この物語は、父を救えなかった、原因を作ってしまったという家族それぞれの後悔と、霊となって現れた父への恐怖が、最悪の形での再会を招いてしまった悲劇を描いています。
まとめ
亡くなった父の霊が追いかけてくるという恐ろしいはずの状況ですが、この作品にはその裏側の、父が家族に必死に訴えかける気持ちや、猫を捕まえる姿にも優しさが垣間見える物語です。
そして誰も居なくなった家の中での、カイとリクの無垢な姿。せめてハッピーエンドがあれば良かったと、切なくなる結末でした。