
今回は『たんぼ』というゲームの、ストーリーやエンディングについて紹介します。
日本の夏の田舎を舞台に、愛犬との散歩という日常が徐々に不穏なものへと変わっていく、短編のホラー作品です。
⚠️ この記事はネタバレが含まれますのでご注意下さい。
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静かな雰囲気の中で少しずつ違和感が積み重なっていく構成で、シンプルながらも感情に訴えかける内容になっています。
・ストーリー重視で楽しみたい人
・ペットが出る作品に弱い人
・じわじわ怖くなるホラーが好きな人
あらすじ
散歩から帰宅した後は、ぼんたに水やエサをあげたり、お風呂を沸かしたりといった、ごく普通の日常生活をこなしていきます。
穏やかだった散歩道は日を追うごとに不気味なものへと変貌し、周囲で不可解な出来事が頻発するようになります。何気ない日常はある日突然、無残な形で打ち砕かれることになります。
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作品概要
| タイトル | たんぼ(The Paddy Field) |
|---|---|
| ジャンル | 一人称視点ホラーアドベンチャー(ウォーキングシミュレーター) |
| 作者 | VoVora Games |
| プレイ時間 | 約1時間程度の短編 |
| リリース日 | 2025年1月9日 |
• 注意喚起:暴力やグロテスクな描写が含まれるため、成人向けコンテンツとしての注意喚起がなされています。
このゲームの特徴
• 緊張感のある散歩:暗い田んぼ道の探索には常に危険が伴い、散歩の途中で「何か」に遭遇するとゲームオーバーになる緊張感があります。
• 友情と悲劇:本作は単なる恐怖だけではなく、主人公と非常に良い子である愛犬ぼんたとの絆を描いています。
• マルチエンディング:2種類の結末が用意されています。ペットとの関係性にまつわる悲劇的な体験が物語の核心に据えられています。
愛犬との温かい日常が、暗い田んぼ道で徐々に変質していく様子は、想像するだけで胸が締め付けられるような恐怖と悲しみを感じさせます。
ストーリーの詳細(ネタバレあり)
ここからは、ネタバレありで詳しいストーリーとエンディングについて紹介します⚠️
この物語は、愛犬ぼんたとの穏やかな散歩という日常が、凄惨な過去の記憶と共に崩壊していく過程を描いています。

始まり
主人公は、台風が過ぎ去った後の夏の夜、10歳になるゴールデンレトリバーの老犬・ぼんたと散歩に出かけます。主人公は最近食欲がなく、倦怠感を感じています。心身の不調があるのに、それを低気圧や雨のせいだと思い込もうとしている様子です。
1日目〜3日目:忍び寄る異変
・散歩道では、突如軽トラックに追われる場面が発生します。あり得ないスピードで走る軽トラックは、回避が間に合わなければ容赦なく轢かれ、ある地点まで逃げ切ると、何事もなかったかのように左折し、そのまま視界から消えていきます。
他にも不気味な叫び声を上げて走り去る子供、全身赤色の男、白い顔の怪物といった怪異にも遭遇していきます。
・家の中でも、誰もいないはずの場所から足音が聞こえたり、窓や扉が勝手に開いたりといった異常現象が頻発します。
・ぼんたは徐々に元気を失い、エサや水を口にしなくなっていきます。
4日目:世界の変貌
ぼんたが姿を消し、探しに出た散歩道は、赤色に染まった地獄のような光景に変わっています。そこで主人公は、妻と二人の子供と思われる家族の影や写真を目にします。
明かされる衝撃の真実
物語の終盤、主人公が蓋をしていた凄惨な記憶が蘇ります。
家族を奪った事故
数ヶ月前、台風が近づく中で家族旅行に出かけた際、高速道路で軽トラックと正面衝突する事故を起こしていました。
唯一の生存者
この事故で妻と子供二人は助からず、軽トラックの運転手も亡くなりましたが、運転していた主人公だけが奇跡的に軽傷で生き残ってしまいました。
罪悪感と怪物の正体
作中に登場した「白い怪物」は主人公自身の成れの果て、あるいは逃れられない罪悪感の象徴だったのかもしれません。家の中に残されていた服や遺品の数々は、彼が現実を受け入れられずにいた証拠です。
2つのエンディング
本作には、主人公の生死とぼんたの献身に関わる2つの結末が用意されています。
1. 絶望の結末(バッドエンド)
過去の記憶に耐えきれず、暗闇の中で「みんなのところへ行く」と決意し、そのまま永遠の眠りについてしまう結末です。
2. ぼんたが繋いだ命(トゥルーエンド)
◾️自殺の試み:家族を旅立たせてしまった罪悪感から、主人公は自宅の2階で、ぼんたの散歩用リードを使って命を絶とうとしました。
◾️ぼんたの奇跡:老衰で動くのもやっとだったはずのぼんたが、主人の異変を察知して懸命に吠え続けました。その鳴き声を聞きつけた近所の人が通報し、主人公は間一髪で救出されます。
◾️最後の別れ:主人公が病院のベッドで目覚めたとき、警察から「ぼんたがあなたのそばで眠っていた」と告げられます。ぼんたは最後の力を振り絞って主人を助け出し、そのまま安らかに息を引き取っていました。
◾️再生への決意:ぼんたが命懸けで自分を生かしてくれたことを知った主人公は、「ぼんたがいつか迎えに来るまで、この世界で一人で待っていよう」と、罪を背負いながら生きていくことを決意します。

まとめ
このゲームは、ホラーという形を借りて、「残された者の悲しみ」と「ペットとの無償の愛」を描いた物語です。
ぼんたは最後まで、主人公の心に寄り添い続けていました。
現実を受け入れて生きていく未来を、誰よりも願っていたのも、きっとぼんただったのではないでしょうか。家族を失ってしまった主人公のそばに在り続けた、その健気な姿が印象深く残る作品でした。