
今回は『ヨルノモリ停留所』というゲームを紹介します。
見知らぬ森の中の停留所でバスから降りた主人公が探索していくうちに、隠された真実が明らかになっていきます。
⚠️ この記事はゲームのネタバレを含みますのでご注意下さい。
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この作品の怖さ
本作の舞台となる森は、一見ほのぼのした雰囲気が漂っています。住民との会話を進めるうちに、彼らが何か大切な事を忘れているような違和感が積み重なっていきます。それでも当人たちはどこか穏やかに笑っている点が、妙に不気味です。
また、人語を話すクワガタや姿を消す少年など、説明のつかない存在も登場し、世界そのものに現実とは異なる歪みを感じさせます。
さらに直接的な説明はほとんどありませんが、住民たちの会話の断片から、この場所で過去に重大な悲劇が起きていた可能性が示唆されていきます。明確に語られないからこそ、不安がじわじわと残る構成になっています。
・考察系ホラーが好き
・雰囲気重視のゲームが好き
・じわじわ怖くなる作品が好き
あらすじ
主人公はバスの中でうたた寝をしてしまい、目を覚ますと見知らぬ「ヨルノモリ停留所」で降りてしまいます。そこは深い森の中に静かに佇む場所でした。
次のバスが到着するまで森を歩き回り、そこに住む地元の人々との会話や探索をして過ごすうちに、この場所に隠された事件の真相に迫っていきます。
本ページにはプロモーションが含まれています。
作品概要
| タイトル | ヨルノモリ停留所(Yorunomori Bus Stop) |
|---|---|
| ジャンル | 一人称視点探索アドベンチャー(レトロ3D、ホラー要素あり) |
| 開発・発売 | Gattorocco |
| リリース日 | 2025年10月30日 |
ゲームの特徴
• ポイント制:住民と話す、気になる場所を調べる、ブランコに乗るといった些細な行動がポイントとして加算されます。合計60ポイントに達するとバスが到着し、ゲームが終了する仕組みです。
• 高いリプレイ性:1回のプレイ時間は短いですが、最初に誰に話しかけるかによって、建物の変化や発生するイベントが分岐します。繰り返しプレイすることで、停留所の全貌が見えてきます。
短時間で終わる一方で、選択によって見える情報が変わるため、周回プレイで印象が変わる構成になっています。
ストーリー詳細(ネタバレあり)

主人公はバスでうたた寝をしているうちに、見知らぬ停留所で降りてしまいます。場所の名は「ヨルノモリ停留所」。深い森の中、夜の気配が漂う不思議な場所です。
次のバスに乗るには60ポイントが必要です。住民と話したり、周辺を探索したりしてポイントを貯めます。ゲームはここから動き出します。
住民たちのこと

停留所の周辺には、何人かの住民と店があります。
- 本屋のおじじ:亡くなった妻・花が焼いてくれたアップルパイを懐かしんでいます。静かで少し寂しげなキャラクターです。
- パン屋:リクエストに応えてパンを焼いてくれます。やり取りの中に、この場所の不思議さがにじんできます。
- スナックのママ:森で体験した怖い話を語ります。赤い風船、屋根の上の怪物、どれもただの噂では片づけられないような話ばかりです。

そして、人語を話す虫と、特定の条件で現れる少年。ふたりは、住民たちは実はもう亡くなっている事、この森は永遠の夜に閉じ込められている事を示唆します。
空き屋の謎

停留所の奥には一軒の空き屋があります。おばちゃんの許可を得ると、中に入れるようになります。そこで眠ると物語が大きく動き始めます。トンネルへの肝試しを誘う少年が現れるのも、このあたりです。
エンディングは2種類
通常エンディング
60ポイントを貯めてバスに乗ると、主人公は停留所を去ります。でも、これで終わりではありません。「バスに乗るたびにこの森のことを忘れてしまう」という住民の言葉通り、主人公は気づかないままループを繰り返しているようです。
トゥルーエンディング
真実に辿り着くには、住民たちのお墓すべてに手を合わせる必要があります。全員分が済むと店が閉まり、BGMが消えて森が静まり返ります。
次に空き屋へ向かうと、主人公は鍵を持っています。中には赤い風船がありました。
その風船を、トンネルにいる少女の霊に渡します。少女は消え、住民たちが再び姿を現します。

ただし、彼らの様子は変わっています。主人公を「かつてここに住んでいた人」として認識し始めるのです。パン屋の主人は「この森で起きた恐ろしい事件を知っているか」と問いかけます。
物語の真実
いくつかのことが、プレイを通じて明らかになっていきます。
住民たちは全員、すでにこの世の人ではありません。
その自覚もなく、永遠の夜を繰り返しているようです。
主人公はかつてこの森に住んでいた人物のようです。過去の悲劇を忘れたまま、自分の名前すら思い出せない状態で、何度もこの場所に引き寄せられています。
トンネルの少女は、事件の犠牲者ではないかと考察されています。主人公の娘や妹だったのかもしれません。
ラストは明確な救いが描かれるわけではありません。でも、少女に風船を返したとき、止まっていた時間がゆっくりと動き出すような感覚があります。
まとめ
この森の住人たちは誰もが笑っていて、穏やかな空間の中に閉じ込められているようでした。まんまるの可愛い猫が居たり、住人や虫もホラーゲームとは思えないような可愛らしいデザインで描かれています。
だからこそ、言葉の端々に見えてくる主人公の知らない真実が、とても恐ろしいものに感じます。
初見では、こんなにも穏やかな顔をした住人達が、既に亡くなっている存在だとは思いませんでした。
皆、なぜか過去を思い出せない状態でしたが、忘れているからこそ、穏やかで居られるのかもしれません。
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